2012年3月30日金曜日

僕のサイボウズ・ラボ生活(1)

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僕はサイボウズ・ラボの社員で、僕はサイボウズ・ラボやサイボウズをいい会社だと思っている。今からそれを自慢する(笑)。

結局のところ、サイボウズ本社やラボが良い会社だというだけではなく、僕の性格にぴったり合っていたということもあるのだと思う。本当によかった。僕は運がいい。

現在ラボはサイボウズ本社と同じビル、同じフロアに入っていて、仕事も一緒にすることが結構ある。

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僕はまず、サイボウズ本社が好きだ。社長の青野さんがとても尊敬できる人で、会社の経営方針についてわかりやすいビジョンを持ち、それを全社員に向けて説明してくれる。僕はラボの社員であって本社の社員ではないのだけど、同じように説明してもらえる。聞いていると、「よしこの人のために僕は自分のできることをやろう」という気になる。応援したくなる人、という感じだろうか。

僕はOSASK計画を立ち上げてから、ずっとプロジェクトの代表で最高責任者だった。でも僕はこのポジションが好きだったわけじゃない。人間には適性があると思うのだけど、僕の適性は「参謀タイプ」であって「リーダータイプ」ではない。僕は諸葛孔明になりたいのであって、劉備玄徳になりたいわけではないのだ。・・・学生の時、僕はクラスメイトといろいろなプロジェクトを運営したが、いつも彼がリーダーで僕は助言役だった。そして僕たちは2人だけで、3~4人分の成果を上げ続けた。

僕はいろいろなことを思いつくが、常に全体が見えているわけじゃない。無責任にあれこれ考えて、すべての選択肢を洗い出して列挙するのは得意だ。無理難題を持ってこられても、とにかく解決法を見つけ出す。僕はそういう性格なのだ。・・・相応の覚悟をもってそのうちのどれにするかを選べるリーダーさえいれば、僕はそれに喜んで従うし、僕は自分の得意なことに専念できる。僕はずっとリーダーがほしかった。僕はリーダーには向いてない。

ラボに入って、僕には上司ができた。決定してくれるし、責任も取ってくれる。僕の責任は限定され、僕は上司が決定するのに必要な情報を十分に提供すれば、それだけで評価してもらえる(責任問題に関しては)。そして青野さんをはじめとするサイボウズの役員の人たちやラボの畑さんは、本当に尊敬できる人なので、決定に不満を感じることはない。むしろ入社して以来、判断の結果がどうなったのかを見てきたが、それを見れば見るほど、さすがだなあ、やっぱりこの人の下についていてよかった、この会社に入ってよかった、と思う。

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サイボウズは、グループウェアを開発する会社だ。 グループウェアというのは、社内でのコミュニケーションを効率的にするためのソフトウェアのことだ。そしてもちろん自社で作ったツールを自分たちでも使う。おかげで、社内でのコミュニケーションは非常に円滑だと思う。

僕はラボの社員だけど、本社のことも自席に居ながらにしてとてもよくわかる。知りたいことはいくらでも知れる。本社開発部の人の一人一人が、今どんな開発をしてどこに詰まっているかもわかる。今日どのくらい本社に売り上げがあったのかもわかる。営業部の誰それが今日大きな注文をとったよ!ということだってわかる。マスコミにサイボウズがどう取り上げられているのかも分かる。・・・僕はこれが他の会社でも当たり前なのかどうかはわからない(ラボが最初の正社員なので)。でもこれってすごいことなんじゃないかと僕は思う。自分の部署以外のことも知りたいだけ知れるなんて。いやそれどころか、親会社の中身までこんな粒度で見えているなんて。

僕が初めて会った本社の人に「社内掲示板で○○をやっているって書いていた人ですよね!面白そうだと思いました、もっと教えてください」って話しかけたら、みんなていねいに教えてくれる。僕も時々聞かれる。部署もフロアも違うのに、そんなことがよく起こる、そういう会社だ。

これはとてもいい環境だと思うし、この環境が達成できたのには、わが社のグループウェア製品の出来の良さが役立っていると僕は信じて疑わない。だから僕はサイボウズのグループウェアが普及してほしいと本気で思う。そうすれば世界中の企業はもっと効率よく仕事ができて、文明はより進歩できると信じている。・・・そう僕が仕事をするのは単にお給料のためだけではないのだ。

これらは、入社前からわかっていたことじゃない。というか入社前の僕にとって、サイボウズ・ラボは単に「竹迫さんと西尾さんと光成さんとひげぽさんがいる会社で、しかもラボユースをやっているいい会社で、さらに本社の青野さんってかっこいいなあ」でしかなかった。グループウェアは一つも知らなかった(それでよく入れてもらえたなあ・・・苦笑)。

とりあえず今日はここまで。続きはまた今度。

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